MY MINORITY

不器用ですが暇つぶしになれば。ちょっと情緒不安定な東大生

10年も経てば笑い話になるのかな

 過去の失敗を笑い飛ばせられることがうらやましい。いつか笑い話になるのだろうか。私は、小学校1年生の時に先生に怒られたことすら覚えているし、思い出すたびに恥ずかしくなる。楽しいこともそれなりにあったけれど、辛いことも蓄積し、積み上げてきた過去が今の自分に襲い掛かってくる。今でさえこの調子なのだから、30代、40代、50代となったら、どれだけの過去に苦しめられるのだと怖くなる。だいいち、そこまで生きているイメージがつかめない。「10年も経てば笑い話になる」という歌詞が耳を通り過ぎていく。

 

 10年前のことを思い出してみる。学校と家を行き来するだけの日々の中で、クラスメイトと仲良くできず、勉強だけが味方だった。人と少し違うだけで悪口を言われていた。何もしてくれない先生たち。入院して学校を休んだ時、よろこんでいたことを覚えている。

 

 あの時の辛さを笑い飛ばすことはできないが、状況は確実に変わった。私を苦しめていた人はみんないなくなったし、いろんな世界を知った。日本の未来について友達と語り合ったり、恋愛の駆け引きを楽しんだり、海外にだって行った。死のうとした回数は数知れず、何回は実行してしまった。一度も成功せず、失敗してばかりだが、その度に悲しみ、そして怒ってくれる友達がいた。私のことを尊敬していると言ってくれる人たちもいる。

 

 それでも、辛さがなくなったわけではない。多くの人の期待を裏切り、数えきれないほど失望されてきた。優しい人から愛想をつかされてきた。思い通りにならないことばかりで、明日を変えたいのなら今日を変えなきゃと思いながら、何もできない自分がいる。今日も人前で涙を流してしまった。明日、明後日でどうにかなることではない。こんな日々がこのまま続いていくとしたら、今のうちに終わらせた方がいい気もしてくる。10年も経てば、また変わっていくのだろうか。

 

 10年後の私は、何をしているのだろう。理想の私にはなれているのかな。今は想像がつかないけれど、大学生に戻りたいなんて言っているかもしれない。できれば、10年前より今の方が幸せだと思っていたらうれしいな。未来のことは誰にも分からない。なら、この目で確かめてみたい。ぎこちなくでも笑えていればいいな。