MY MINORITY

不器用ですが暇つぶしになれば。双極性障害で東大在学中です。

初めてのカウンセリングを受けた感想

 誰かに話を聞いてほしい。前々からそう思っていたが、ついにカウンセリングの門を叩くことにした。まだ2回しか経験していないが、カウンセリングの効果やメリット、デメリットを自分なりにまとめてみる。

 

 まず、話を聞いてくれることは間違いない。こちらが話したいことを話し続けてもよいし、カウンセラーの方から質問をしてくれることもある。カウンセリングの目的は、クライアントに話をさせることにあるようで、精神科の診察とは大きく異なると感じた。精神科では、病状を調べるための質問という色彩が強く、個別の悩みや過去の経験を掘り下げて聞いてくれることはなかった。また、診察時間も限られているため、いつも話し足りない感じがあり、物足りなかった。その点、カウンセリングは1回1時間とじっくり話を聞いてもらえる。

 

 カウンセラーは基本的に話を聞くのみだが、質問や言い換えによって、クライアントと対話する。私のお世話になっているカウンセラーの特性かもしれないが、むやみにうなづいたり、共感したりしないように感じた。私は猜疑心が比較的強く、安易にわかったようなふりをされると腹が立つので、簡単に同調しようとしないおかげで話しやすい。とはいえ、自責的になっていることや後悔していることに関しては、それ以外の見方もあることを示したり、一般的には批判されるようなことでも「そういうやり方で表現するしかなかったんですね」と別の価値観を提示しながら、過去を正当化する言い方をするので、救われたと感じるところもある。自分で認知を変えようとすることは出来るが、やはり他人から言われると、より一層説得力が増す。もちろん、選択や行為を責められることはない。むしろ、一切評価を下さないようにさえみえる。

 

 一方で、過去に何があったかに注目することの副作用も感じる。過去の問題や感情が現在にまで影響を及ぼしているとしても、わざわざ過去を思い出す必要があるのかという問題もあるだろう。また、カウンセラーは過去の記憶を直接改変することの出来る超能力者でもないので、結局自分自身で過去と向き合う必要がある。初回のカウンセリングの直後に、心の傷になっている出来事を思い出して気分が沈み、抗不安薬で乗り切ったものの、今後耐えられなくなった場合は継続するか否か考える必要があると思う。

 

 通常の会話では、考えを押し付けられたり、否定されたりする可能性があり、相手側のしゃべりたい欲求にも応えないといけないため、カウンセリングは単なる会話以上の効果をもたらすと思う。だが、それゆえに期待しすぎてしまったり、過去に囚われすぎたりといった問題が生じてくることもありうる。その割には、カウンセリングの体験談は不足していて、実態がよく分からないのが正直なところだ。私もまだ2回しかカウンセリングを受けておらず、大きく変化したこともないので、これから継続的にカウンセリングの経過を報告していく予定である。